FIBA Asia 女子バスケットボール選手権・決勝を振り返って
9月5日(土) 武漢で行われた中国との決勝は、終わってみれば85対50で日本の圧勝でした。
しかも、1st Quarter の序盤こそ中国にリードされましたが、中盤に逆転すると一気に点差を拡げ、それ以降は一度も逆転を許さない余裕の展開でした。
FIBA の制裁を受け、国際試合で調整を行うことが制約されたハンディキャップをはねのけての栄冠、本当におめでとうございます。
STATS を見てみると、2ポイントシュートの成功率は、日本の54.7%に対し、中国は23.8%とふるいませんでした。3ポイントシュートも日本の47.1%に対し、中国は33.3%でした。
日本のシュート成功率は非常に高いですが、逆に中国の、特に2ポイントシュート成功率は、異常に低いです。
また、ターンオーバーの数は、日本の6に対し、中国は18でした。
更に、スチールを見てみると、日本の12に対し、中国は僅かに4でした。
これらのデータを見てみると、日本のディフェンスが非常に良かったことが改めて判ります。
ディフェンスで相手のミスをさそい、スチールに結び付けるとともに、シュートも失敗させる、思い通りの展開だったのではないでしょうか。
ブロックショットでも、日本の6に対し、中国は1と日本が圧倒しています。
個人成績では、渡嘉敷選手が18得点、7リバウンドでMVP を獲得しましたが、影の立役者は山本選手だったのではないでしょうか。
得点は16点で、本川選手(24点)、渡嘉敷選手に続くチーム3位でしたが、序盤の得点が拮抗している場面で連続得点を上げ、中国を引き離すきっかけを作りました。
何より、2ポイントシュート成功率が71.4%と抜群に安定していました。
ここ一番、決めて欲しい場面できっちり得点し、中国に付け入る隙を与えなかったと思います。
この決勝戦は、全て良いところが出た試合でした。
毎回このような展開に持ってゆくことは難しいでしょうが、来年のオリンピックでも実力を出し切って、見ごたえのあるゲームを展開して欲しいものです。
選手の皆さん、本当におめでとうございました。そして、お疲れさまでした。
これからの健闘を楽しみにしています。
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